
非常勤講師 2023年度前期 @名古屋造形大学
すっかり久しぶりの投稿となってしまいました。
今回は麻衣が最近の近況を書きます。
昨年度から、縁あって名古屋造形大学の非常勤講師を務めています。
今年で2年目。若さ溢れる大学2年生たちとの授業は刺激的で、楽しく務めさせてもらっています。
私の持つ授業では、グループワークで木材を用いて1:1のモデルを作り上げることを課題にしています。
課題は「校内における休憩所」。
校舎1階の巨大なピロティ空間には、公に開かれたテラスが10箇所くらいあるのですが
グループごとにテラスを選び、そこに自分たちの考える「休憩所」を提案する、というものです。
与えられる材料は、各グループ30mm x 30mm x 3000mmの角材 12本。
大学の工房(工具・機械共にとても充実していて羨ましい…)で製作をしますが
合計6回(各回2コマ)の授業で案出し・エスキス・製作・プレゼンテーションをこなすため
テキパキ決断して進める必要があります。
学生の自由な発想をできるだけ尊重しながら
リアルなアウトプットに落とし込む道筋を示してあげたいと
私なりに意識しながら授業を行なっています。
「そう作りたいよねー。分かる分かる。でもどうやって作ればいいかな?」
エスキス中はこの問いの繰り返しですが、
回を重ねるごとに少しずつ学生たちの考えが成長していくのを見るのは、嬉しいものです。
限られた時間と材料で、仲間とコミュニケーションをとりながら製作に取り組むことは
いろんな意味で学びになると考えています。
人一人では成せないことを、グループ(チーム)という形でやり遂げる。
その過程を学んで欲しいと思います。
そして、木という素材を身近に捉えて
彼らが今後のものづくりの手段として木という素材を身近に感じてもらえたら。
そんなふうに考えています。
各作品については敢えて細かく説明しませんが、
素直な学生たちが作った、素直な作品たちだと思っています。
私が受け持つのは前期のみ。
また来年、この時期を楽しみにしています。
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