
一身田の家が無事にお引き渡し
「一身田の家」のオープンハウスが無事に終わりました。初日はイキクッカの設置をしながら建築仲間や学生さんたちに来ていただき、2日目も最終的には途切れることなく内覧に来ていただけたので念願の昼寝をする暇はありませんでした、ありがとうございました。
毎度オープンハウスをやろうかやらまいか、悩みます。遠方から来てくれる設計仲間もいるのですが、わざわざ見にきてもらうのは申し訳ないな、と思ってしまうからです。しかし、この住宅の成り立ちかたやプロセスを何度も話していくと、しっかりと考え設計していったことがフラッシュバックしてきます。そして、いろんな方からのフィードバックをもらうことがとてもとても貴重で大切。次への糧になります。
住宅というのは極めて個人的な特殊解の結晶のようなものなのですが、我々のような設計者はそれだけではなく社会になにかしら繋がる部分をつくっていかなくてはなりません。住宅が批評性を持てるかどうか、とても大切なことなんだなーとヒシヒシと感じています。とはいえ、映画好きのMさんご夫婦がソファで気持ちよく鑑賞しつつ安らげることも同じように大事。
本質からはブレず、僕たちらしい設計を心がけていきたいし、これからも続けていきたい。
撮影は全てSIGMA fp+ 24mm F3.5 DG DN Contemporary

玄関をすぎ少し暗がりの廊下を抜けると光が待っている

三畳間と上部には中二階に位置するハイリビング、三畳間の近くには造園工事にて植栽が。

吹き抜けというより、ポッカリ開いた4畳半の穴。こちらも完成してからみえてきた不思議な感覚の場所。

ハイリビングから子供部屋や寝室をのぞく。左側はデスクスペース。段が変わるごとに住宅内での設えや機能性を変えています。

敷地の対角線方向に視線や景色を獲得するために設置しましたが、団地の隙間をポッカリと望むL字の窓。ここに立つと不思議な感覚でお気に入り。

最上段の階からみるハイリビング。照明器具は納期が間に合わず仮設置。