伊勢の朔日詣り
まずは自己紹介
はじめまして。湯谷建築設計の所長である夫と設計の仕事をしています、湯谷麻衣です。夫は建築や設計についての投稿が主になるかと思いますが、私は建築に限らず、今興味あることを、気持ち良く書いていければと思っています。どうぞよろしくお願いします。
さて、私も伊勢に住んで7年経ちました。
今まで同じ場所に6年以上定住したことが無かった私にとって、初めて腰を据えて住んでいる場所です。「伊勢には慣れた?」と聞かれることも少なくなったので、それだけ自分も伊勢に馴染んできたのかな、と思います。
今回は、先日外宮に参拝したときの話です。
朔日詣り
朔日(ついたち)と読みます。
文字通り「その月の一日に神宮を参拝すること」です。
私たちは伊勢市駅前に事務所を構えてから、この朔日詣りを毎月の習慣にしています。外宮と内宮両方参拝するのが王道ですが、私たちはふらっと気軽に行ける外宮にだけ参拝しています。
もちろん、一日当日に行けない時もあるのですが、その辺はあまり気にせず、日を振り替えて参拝したり、スキップすることもあります。
大切なのは毎月一日に行うことではなく、「続ける」ことだからです。
月に一度、リセットする時間を作ること
参道を歩き、神域内の森を抜けて本殿にお参りします。
「この一ヶ月の時間の経過を振り返り、感謝し、これからの一ヶ月を迎える」
私たちにとって、参拝はそういう時間だと考えています。
忙しくしていると時間の感覚がなくなりがちですが、毎月外宮を訪れることで「まだ一ヶ月か」「もう一ヶ月たったのか」といった感覚をリセットする意味もあります。
そのときによって持っている事情は様々ですが、どんなときでも「よく来てくれました」と言っているかのように受け入れてくれる外宮の大らかさは、いつもホッとさせてくれます。
神宮が近くにあることの有難さ
伊勢に移り住んだとき、身近に神宮があることがとても新鮮でした。同時に、全国から参拝客が訪れる伊勢神宮が身近にあるのは、とても貴重なことだと感じたのを覚えています。
この有難さは常に体感すべきだし、訪ねて来てくれた友人や、自分の子供たちにも伝えたい、教えたいといつも思っています。
次の朔日参りは年明け。一年を振り返り、これからの一年を迎える時間になりそうです。
湯谷麻衣