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庭があること

我が家の庭の造園をしてくれた西村工芸の西村直樹さん一家が来てくれました。
庭、植物、建築、家具、絵画、とにかく幅広いジャンルに精通している西村さんからはいつも刺激をもらっています。
この日も子供たちの遊びを横目に、建築や仕事についていろいろとお話ができて本当に楽しかったです。

我が家は中古物件を改装しています(勢田の改装)が、天井高さを抑えた出窓のような広縁をつくることで、住宅内部から延長された場所であり景色でもある庭を取り込むことを意図していました。
西村さんが提案してくれた作庭案も、すでにあった樹木や石などをひとつも捨てずに配置変えを行い、追加で植物を植えていただく庭のリノベーション。
僕らは西村さんのつくるお庭が、日本的で在ることに通じていること、普遍的にみえることがとても好きだったので、住宅内部からの動線が続くようにぐるっと巡る通路を作ってほしいとだけお伝えしてあとはほぼお任せしました。
その結果、和洋と判断できないこの家にとっての”こうあるべき庭”となってくれていますし、毎日ぼーっと眺めても手入れをしても飽きない庭となってとても幸せです。
緑が豊かにある生活がこんなに良いものだとは!そして庭いじりがとにかく楽しい。笑

そもそも庭が好きなのは祖父母宅の中庭があったからだと思います。
優しい祖父は仕事を引退してからは庭いじりを趣味としていて、そんな祖父にまっさきに会いに向かうのは庭先でした。
西村さんの作ってくれた庭を最初にぐるっと巡ったとき、祖父のつくった庭の思い出がフラッシュバックしたのをよく覚えています。
子どもたちにもそんな記憶となって続いていってくれたら、作り手の僕らとしてはこの上ない喜びだなぁ、と思いながら今日も水やりをするのです。

 

↑元々の庭
↓リノベ終了から10ヶ月の我が家と庭