
人の気配、一身田の家にて
先日、竣工写真撮影にて写真家であり建築家の小坂森中建築の森中さんに撮影していただきました。
森中さんとはスイス時代にETHZの前庭でサッカーして以来、実に10年ぶりくらいの再会。懐かしな〜とか言いながら、彼が撮影している最中できるかぎり邪魔にならないようにsigma fpで撮影させてもらいました。
竣工してから何度か再訪させてもらっていますが、この日は住まわれている「人の気配」を強く感じました。住んでいるお施主さんたちの残像がみえるとでもいうのでしょうか。モノが入り、人が動いて空気も動く、2Fで鳴らした音楽が家中に心地よく響き渡る(お施主さん談)、生活の足跡が見える聞こえるような気がして、なんだか建物も喜んでいそうだと感じました。
モノも建物も使われてナンボです。やや不自由に思うことがあっても、大事にしていきたいと思う心があればモノも建物もその愛情に答えるくれるような気がしています。
K

キッチンからダイニングを見る。キッチンのアイランドカウンターはikikukkaで組み、天板はメラミン天板を工務店さんに発注してもらいました。

アイランドカウンターからダイニングと3畳間、庭を見る。隣地の方の視線があまり気にならないような窓配置にしている。

吹抜けから3畳間と中2階にあるリビングとの関係を見る。コンパクトな住宅の中でも吹抜けがあるおかげで広さを体得している。

ハイリビングの造付けソファと出窓。

デスクスペースからハイリビングと吹抜けを見る。デスクスペースから音楽を流せばどこにいても心地よく音が聞こえるのだとか、そういうことを教えてくれることが嬉しい。

寝室の小窓から下階を眺める。この小窓を設置しようか最後まで悩みましたが、付けて正解でした!視線が通るし吹抜けにも顔を覗かせることができる。寝室が閉じすぎない仕掛けとして良かったと自負しています。
ブログよりは更新多めなこちらもどうぞ。